読書日記 :『イリュージョン』リチャード・バック(訳:村上龍)
今日は、うら若き頃より長いことわたしのバイブルのようになっている本について書きます。
- 作者: リチャード・バック,Richard Bach,村上龍
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1981/03
- メディア: 文庫
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この本は他のかたの翻訳でも出版されているみたいですが、わたしが読んでいるのはこちらの村上龍翻訳のやつのみです。
書評やレビューを読むと分かるように、村上龍版は超訳で、原作と全く意味が違う箇所があるなどと評されているようですね。なのでこの本でわたしが好んでいるのは村上龍の文章なのかもしれません。そしてレビューにも「バイブルのような本」と書いてるかたがいますね。きっとそう思わせる本なのでしょう。
初めて読んだときは、なんだかふわふわとしていつつ爽やかで痛快なお話だなぁくらいの感想でした。なのになぜか何度も読みたくなってしまうのです。
気がつくとしょっちゅう持ち歩くようになっていて、転機や挫折や決断や失敗、そういう何らかの節目の前後に繰り返し読むようになりました。
わたしが感じたところでは、この本には「世界のすべては光が結晶してそう見えているだけだ、見えているだけなのだから自分の好きなように形は変えられる、その気になればなんでもやりたいようにやれるんだ」ということが書いてあると思います。
この「光が結晶してそう見えているだけ」という感じの描写は、田口ランディの本でも読んだことがある気がするのですが、タイトルを忘れてしまいました。こんど調べてみます。
わたしはなぜかこの「光の加減でどうとでも形は変えられる」や「すべては考え方次第」などの表現が好きなようです。
不遇な幼少時代を過ごすとこうなるのでしょうか、わかりません。そんなに不遇ではなかったと思うのですが。
...本のレビューって書くのが難しいですね。
難しいのでまとめてしまいますが、この本は年寄りになっても繰り返し読んでいくと思います。
読んでくださってとてもありがとうございます。
それではまた。