読書日記:『遮光』中村文則著
こんばんわ。もう外に出たくない病の鼠です。
土曜日の夜ですがそんなの関係ないです。おうち大好きー!
今日は、いえ今日も、中村文則の本について書きます。
はい、ハマっています。これで3冊目だと思います。
(ネタバレ回避したいかたはブラウザバックでお願いします)
この本は個人的には、純愛悲劇でも、青年の孤独や、そんな若者を生む世の中の闇を描いたのでもなく、「少しずつ狂っていくひとの話」と思いました。
物語の中で主人公は、自分の中に何かの芽のようなものを感じつつ様々な行動を重ねていくのですが、その芽というのは自分が狂っていく予感のようなものなのかなと思いました。
自分が狂っていく感覚というのは意識的にですが想像してみたことがあります。
ひどく悩んでいたり思い詰めているときに、考えすぎて頭がおかしくなるのではないかと思うことがありますが、このまま狂ったらもしかしたら楽になるのではと感じることもあります。
しかし実際はそう簡単に気がふれることはできないようですね。実際は狂っているけど自分では分からないだけなのかもしれませんが...。
そんなわけで、この物語の主人公の感覚はわりと容易に想像できたしスイスイと頭に入ってきて一気に読むことができました。
とても面白いです、オススメです。
それではまた!