読書日記:『世界の果て』中村文則
こんばんは。お鍋の美味しい季節ですね。
わたしはきりたんぽ鍋が大好きで、冬中食べているといっても過言ではないほどです。そう、ひとりで食べています。ひとりで...鍋いっぱいのきりたんぽを...涙。
いちおう、毎回のようにぼっちアピールをするのもあざといかなぁなどと思ったりするのですが、実際そうなので仕方がないです。冬は寒いです。
というわけで、昼間ツイッターにも書いたのですが、今日は読んだ本の感想を書きにやってきました。
今回はこれ。
短編集ですね。短編集は通勤のときや隙間時間にちょっとずつ読むのにとても都合がよくて好きです。
しかしこの本を好きないちばんの理由はそこではなく、この短編集のタイトルの『世界の果て』という話がとても面白かったからです。
『世界の果て』は(1)から(5)の5つの物語で構成されています。
それぞれの章の主人公は、どこかに行こうとしている気がします。ここではないどこかへってやつです。主人公達がそれぞれ行こうとしている場所は、普通に考えたら地獄のようだったり閉塞感が半端ないような場所だと思うのですが、読んでいるととても魅力的な場所なのではないかと思えてくるのです。そこに自分も行ってみたいと思えてきます。なんなのでしょうこの感覚は...と思いながら読みました。しかし最後の(5)のときはかすかな希望も感じたりしてほんわかしました。
個人的にとてもオススメですので、詳細はお読みになる方のために伏せておきます。
今更ですが、わたしは中村文則という小説家がとても好きですね。
このかたの文章が読んでいてとてもしっくりきますし、他のかたのレビューを読むと「暗い」等と書かれてますが、わたしはぜんぜん暗さを感じませんので、この著者のかたと暗さ加減が似ているのではないかと思います。
それとこの著者の本は、物語の終わり方が全く気にならないというか、どんな結末だろうとべつにいいというような感覚になります。物語の中で読みたいものは読まされているという感じがあって、なんか結末とか、どうでもいいよね...と思ってしまうのです。
そういった点から、やはりとても好きな小説家なのだと思います。
そしてこの短編集のもうひとつ好きな話『ゴミ屋敷』より、この名前をお気に入りの物に付けたいと思いましたので、画像を貼ります。
トピック - [1.8]デブネコを育てるMOD ver1.0 • Minecraft 非公式日本ユーザーフォーラム
(ここのMODを入れてMinecraftを遊んでいます)
『ゴミ屋敷』はニヤニヤして読めるお話でした。作中に家政婦の女性が登場するのですが、可愛らしくてとても好きです。これまたオススメです。
それではまた!