ねずみ君ち

読書やゲームやその他日常のことを細々と。

読書日記:『最後の命』中村文則著

新年あけましておめでとうございます。2016年になってしまいましたね。平成だと28年ですね。.....28年て!!

昨年は個人的なところで激動だったので、今年はのんびり平和な一年にしたいなあ等と思っています。

 

さて読書のお話です。年末年始休暇に読むべく用意した本は全部で5冊あったのですが、今日1月3日の時点で読み終えたのは3冊でした。あと2冊追加しようとしていた自分が信じられませんが、読んだ3冊はどれも面白かったです。

 

3冊のうち2冊は天狼院書店というところが販売している『秘本』というものなので詳しいレビューは書きませんが、2冊とも素敵な物語がぎゅううと詰め込まれた本でした。希望がわいてくるような本です。心が弱ってるときにはとてもおすすめな本だと思います。

天狼院書店

ここで販売しています。いまもしてるのかな?売り切れてるのもあるみたいなのでご興味のあるかたはご覧になってみてください。

 

3冊目は下記の本です。(※基本的にネタバレなのでご注意ください。)

最後の命 (講談社文庫)

最後の命 (講談社文庫)

 

これもすごく面白かったです。人間は子供のときはピカピカしていて綺麗だけど、大人になるほど汚れてどうしようもなくなっていくというのが書かれていると思いました。物語に登場するホームレス達は、主人公ら子供達に寛容で世話好きで、社会性を捨ててはいるけど人間の良さは忘れていない、かのように思いますが、逆に動物のような醜くどうしようもない面もあって、主人公とその友はそれに完全にあてられてしまうわけですね。このホームレス関連の部分は読んでてとても怖かった。それと、危険に偏った方向へ向かってしまう性癖について、かつその苦しさを書いている、かなと思います。

わたしも以前、少し偏った性癖のかたとお付き合いしていたことがあります。この本を読みながら、あのかたは要望に応えないわたしに対してけっこう苦しい思いを抱えていたのではないか、等と思いました。いまはどうしているのでしょう。さりとて方法は色々とあるでしょうから、この本の登場人物のように、要望を満たすことのできる仲間をインターネット等で探したかもしれません。ぴったりのお相手を見つけているといいなあと思います。

まとめとして、この本はけっこう内容が刺激的なので、情緒的な部分は読まないでしまったかもしれません。なのでもう一度読んでみようと思っています。

 

今年はどんな本を読むのかなあ。発売をとても楽しみにしている本もありますので、読書生活としては良い一年になりそうです。

それではまた。