ねずみ君ち

読書やゲームやその他日常のことを細々と。

読書日記:『晩年の子供』山田詠美著

もう2月なのですね。早いものです。

今回は、とあるかたに教えていただいた本の感想です。

 

山田詠美という作家はとても有名なかただと思うのですが、このかたの本を読んだことがなかった自分に驚きを隠せませんでした。なので『晩年の子供』が初となります。

晩年の子供 (講談社文庫)

晩年の子供 (講談社文庫)

 

ひとことで言うと、とてもおもしろかった!

年齢のわりに大人な子供が体験する様々な物語をわりと淡々と綴っているという印象です。その淡々としたのがとてもよかった。

なかでも自分が好きなのは『花火』と『ひよこの眼』です。

 

『花火』は恋愛のお話だと思うのですが、この中の、お姉さんの語る恋愛観にやたらと共感します。お姉さんの台詞だけ集めて目に付くところに飾っておきたいくらいです。

 

それから『ひよこの眼』、このお話は胸が苦しくなります。自分の文章力では伝えられる気がしないし中途半端になる気がしますのであえて詳しい感想は書かないことにしますが、このお話を読めたおかげで、しばらく低下していた読書欲がふつふつと復活してきました。ありがとうございますという気持ちです。

 

それではまた!